自分がいちばん低い人間

 

 

 

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          雨のあとの公園は、ひと気がなくて、意外とすきだけど

 

 

最近、なんだか

ふと、よく思い出す言葉があって

 

それは、若い頃、本の中で見つけた言葉。

 

 

思い出す度に

その言葉が自分の中で重くなっていくのだけど

 

実は、雰囲気で覚えているだけで

正確に文章を記憶しているわけではなかったので

 

 

本当は、なんて書いてあったのかを確かめたくなり

ずっと前、引っ越しの際に手放してしまった本を

図書館に行って、探してきました。

 

 

 

 

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確か、このエッセイだったよね…と思って

最初に手に取った本が、見事正解でした

 

いそいそと借りてきて

ひとり静かな時間をつくって、読んでみると‥

 

 

記憶力の悪い私の頭の中では

 

「その環境で、自分がいちばん低い人間だと自覚して

 周りの人を尊敬して過ごしなさい」

 

…という感じの内容に、書き換えられていましたが

 

 

 

正確な本の文章は

 

「私が父に言葉でなく最も強く教えられたことは

 文学でも、思想でもなく、例えば

 『大勢で飲むときはその場の最低の人間』になれ、

 ということだ」

 

…と書かれていて、「そうだった!」となりました。

 

 

 

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         濡れた土の上を歩いて、スニーカーはどろどろ。洗わなきゃ…

 

 

本の中では

 

「最低、というのはつまり、

 妙な芸をしろとか大荒れしろというのではなく

 『全体の中で最もへりくだった態度』を

 守れる人になれ、ということだ。」

 

…と続くのですが、

当時高校生くらいだった私は、一瞬??となって

 

この文章を2~3度くらい丁寧に読み返したので

とくに記憶に残ったのだと思います。

 

 

 

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それにしても

感性が鋭い頃に読んだ本の影響って大きいんだなぁ。

 

本を読み返すにつれ

鮮やかに蘇る記憶たちに、驚いています。

 

 

だけど、このあとに続く

 

「人は、たとえその家族を大嫌いでも、

 家族と離れて独立していても、

 いちばん家族に似るのは、

 そういう決して他人にはすぐ伝えられない

 空気のようなものではないだろうか。」

 

…という文章の深さは、

当時きちんと味わえていなかったような…

 

 

10代の頃に読んでいた本の再読が

こんなにおもしろいなんて。

 

たくさん持っていた、吉本ばななさんの単行本。

 

本の趣味がぐんぐん変わっていった頃の引越しで

全部手放してしまったことを、ちょっと後悔です…

 

 

 

また、ちょこちょこ図書館で借りてきて

懐かしく、読み返したいなぁと思います。

 

 

 

 

読み返したいNo.1はやっぱり「キッチン」♪

 

 

 

 

 

【1日1捨て】手放したもの

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ちょっと小さくて、着なくなっていたTシャツ。

 

フリマアプリで手放しました。

 

 

 

 

 

 

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